ロボット製作を通じて科学を学ぶ教室-クレファスひたちなか校

FLLが子供たちの意識に与えるすごい効果とは!? ー参加者へのアンケート調査を通じてー

ひたちなか校は6年間で3度世界大会出場の切符を手にしました。FLLは約5か月間の取り組みを経て(8月~12月)日本大会予選選考会を勝ち抜き、更に2か月後の2月に世界大会への出場をかけて日本大会に臨みます。世界大会出場となれば更に3~4か月後の大会への準備があります。このような長期間の取り組みはなかなか経験できないもの。今回、FLLへの参加経験のある9チーム延べ27名(複数回出場者あり、兄弟参加あり、FLL challengeコース参加2チーム、FLL Explore コース参加7チームを含む回答)を対象としてアンケートを実施しました。実施方法はアンケート文書をメールおよび郵送し、回答の返送をお願いしました。アンケート内容は全28問(ロボット教室ご入会に関する質問3問・②FLLに参加しようと思ったきっかけについて2問・③FLLの活動内容について8問・全国大会の出場について6問・世界大会出場について3問・基本情報等6問とし、選択項目から複数回答もしくは記述式で構成されています。実施期間は2022/12/152023/1/10。アンケート回答率は73.5%(25/34名*延べ人数)と皆様の熱い思いに感謝!この結果から、子供たちにどんな効果が見えられたのかを読み解きます。

アンケートから次の3点に絞って検証した結果は次の通り。

①FLLのように長時間をかけて皆で一つの目標に向かって完成させる競技会に挑戦することは、達成感や自信が生まれ成長に対する効果が大きい!!

FLL8月から始まり12月の地方予選会までで、

Challengeコース:ロボット競技と3種のプレゼンテーション

Exploreコース:テーマ学習をポスターにまとめモデルつくりとプレゼンテーション

を仕上げます。初めて顔を合わせた友達と一緒にコミュニケーションを取りながら作り上げていく間には、色々な困難がありトラブルがあることが想像できます。だがしかし、それを乗り越え共に予選会を迎えたその達成感が、自信につながるのではないでしょうか。

結果:参加者の40%が子供のやりたいという気持ちを尊重しFLLへの参加を決めたことがうかがえます。FLLの活動についての感想で「楽しかった」とともに「思ったより大変だった」が30%に上りました。FLLの活動の中で大変だったことは「日程調整に関すること」29%、「モチベーションの維持」「プレゼンテーションの練習」が24%と保護者として乗り越えるべき山が存在したことがうかがえます。

 

がしかしその効果として、「自信がついた」、「視野が広くなった」が共に24%、「発表が自信をもってできるようになった」が22%と回答しています。

その結果、「参加してよかった」と答える保護者は100%!!

 

 

②全国大会出場が子供に与えた効果は?!

小学校で社会の教科は3年生から始まり、日本地図で都道府県を学ぶのは4年生から。家族旅行で各地を訪ねてもその土地の小学生との交流はないのが普通。がしかし、FLL全国大会ではその地方大会を勝ち進んだ小学生が一堂に会するのです。ロボット競技会の醍醐味の一つに[交流]といって他のチームブースに行って解決策を質問・名刺交換をしたり、逆に自分のブースに来た人たちの質問に回答したりという活動があります。世の中に自分たちのように頑張ってきた子供たちがこんなにたくさんいることに驚き、自分たちが思いもよらなかった解決策を考えたことを互いに賞賛する。プレゼンテーションでは初めて会った目の前の数人の審査員に対して、覚えてきたプレゼンテーションを披露します。この緊張感!
challengeコースではロボット競技が行われ、複数の他チームとともに同じ空間で一斉に競技が開始、審判され得点が表示されます。ギャラリーもたくさんいる中での緊張感は何とも言えない。本場さながらのエンターテインメント性を感じる競技アナウンスや音楽に包まれて競技をする臨場感は、味わった人しかわからない高揚感があります。地方大会勝者として全国大会に出場できた経験は子供たちに与える効果が大きいことがアンケートで証明されました!

結果:FLL全国大会に出場したのちのお子様の様子として67%の保護者が、「子供に自信がついた」ことを実感している。やはりリアルな交流経験は、より大きな感動となり、その後の子供たちの自信も大きくなる!!

③世界大会出場が子供たちに与えたすごすぎる効果とは?!

世界の子供たちも自分たちと同じであるという認識に変化します。なんせ飛び交う言語は他国語ばかり。どこに行って何を行うのかすら主催者に聞かなければわからない。五感をフル活動して日程をこなしていくその不自由さ。しかしながらウェルカムな空気も濃くあります。世界大会は、頑張ってきたお互いを賞賛しようという意味合いもあり、「協働」とは、フェアに戦うとは何なのかの意味に気付かされます。同じ日本人で世界で活躍する先輩たちに出会えることも、更に飛躍の目標が出来るのではないでしょうか。

 

結果:FLL世界大会に出場した後の子供の様子ではより自信がついた」50%、「より色々なことに興味がわいた」が40%回答。世界大会は子供の成長にどのような効果があったかという項目では「自信がついた」24%、「視野が広くなった」20%、「くじけない粘り強さが育まれた」16%と回答している。これらのことから世界大会出場は一定割合の生徒に複数の効果を与えていることが実証された!

So Let‘s get started together!

 今回のアンケートを基にした考察は、6年間1教室でFLLに参加した方々の回答のみでしたが、その回答率は75%とアンケートとしては高い回答率を得ました。保護者様皆様のご協力に深く深く感謝申し上げます。

 

 

 

ctaのロボットメイン画像
組み立てている画像
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