C-wave 2023/08/10
宇宙思考 天文学者Boss B かんき出版7655
宇宙は全てです。すべての空間、時間、物とエネルギーが宇宙です。
宇宙思考のポイントは次の3つ
- 宇宙において見えるもの、そして知ることが出来ることは、視点に依存しており、視点に限られています。1つの視点で見えることは現実の一側面でしかありません。だから様々な視点でモノゴトを見ることで初めて、全体が見え始めより本質に近づいていきます。
- 宇宙には、容易に見えないところに本質が隠れています。よって、見えない、見たことの無いことを見るためには、新しい視点が必要です。
- 宇宙は無限に広がり、ほぼ無限の可能性があります。私たちはそれら全ての可能性を知ることはできませんが、だからこそ私たちは未来を創れるのです。
Q:私たち人間は宇宙のどこにいるのですか?
A:私たちの宇宙住所は、ラニアケア超銀河団(帝国)、おとめ座超銀河団(国)、おとめ座銀河団、局部銀河群(県)、天の川銀河(都市)、オリオン腕(通り)、太陽系、地球です。
*宇宙思考:宇宙は果てしなく広がり圧倒的なパワーを持っています。しかし宇宙は何も言いません。宇宙は何が正しくて何が間違っているのか人間がどう生きるべきなのか判断しません。自分の価値は自分で決めてください。
Q:宇宙が生まれたのはいつですか?太陽や地球が生まれたのはいつですか?
-A:宇宙が誕生したのは今から138億年前。太陽と地球が生まれたのは46億年前です。
この138億年を私たちの1年に圧縮した宇宙カレンダーによると
1月 1日:ビックバン。宇宙はまだ真っ暗です。
1月 3日:宇宙に星が輝き始めた。小さな原子銀河も生まれた
2月 9日:これまでに天の川銀河の原型はすでに出来上がっていた。
4月11日:天の川銀河がガイア=エンセラドス銀河と衝突・合体した
9月 2日:太陽系が生まれ太陽が生まれた
9月3-4日:火星サイズの原子惑星テイアが原子地球に衝突し、月ができた
9月 下旬:地球に生命が存在していた(生まれた?彗星が運んでいた?)
12月25日:恐竜が生まれた
12月30日早朝:隕石が衝突し恐竜絶滅
12月31日:21時12分:人間の祖先アルデイが生まれた
21時58分:人間の祖先ルーシーが二足歩行をマスター
23時57分:人間が形や絵を描き始めた
23時59分33秒:人間が農業を始め定住生活、町、文化が生まれた
23時59分49秒:エジプトでピラミットを建設した
23時59分59秒:ニコラウス・コペルニクス「地球は太陽の周りをまわっている」:地動説
*宇宙思考:宇宙の年齢を地球の1年に喩えると、人間の寿命はたったの0.2秒しかありませんが、その0.2秒のあなたの選択が創造にも破壊にも繋がります。
恐竜は4日以上も地球と共生できたのに、人間は誕生してからたった3時間しかたっていないのに、強制するどころか地球を破壊している。一方人間はたった1秒で1年間の宇宙の歴史及び様々な現象を解明してきました。 これは地球上のどの生命にもできなかったことで、おそらく近傍の宇宙に存在するであろうどの生命にもできないことだと思う。人間一人に与えられた時間は宇宙カレンダーで最大0.2秒。その影響は大きいです。
Q:私たち人間は誰が作ってくれたのですか?
A:私たちは星が作ってくれました。私たちは星からできた「星の子」です。星は一生をかけて人間の材料である酸素(65%)・炭素(18%)・水素(10%)・窒素(3%)その他カルシウム・鉄・ヨウ素などの原資(4%)を作りだすのです。
138億年前ビックバンのエネルギーで様々な粒子が生まれました。その中の用紙に電子がくっついて水素原子が出来ました。またの中の陽子の一部が融合したものに電子がくっついてヘリウム原子が出来ました。その水素とヘリウムから生まれる星々が水素とヘリウムより重い原子を作っていきます。私たちの体の中の炭素や窒素は星風に乗ってやってきました。私たちの体の中の酸素・マグネシウム・鉄は超新星爆発の爆風に乗ってやってきました。このように私たちの体は星が作った原子で出来ています。
*宇宙思考:あなたは宇宙と同じ成分で出来ており様々な星の生きざまを受け継いでいます。あなたは宇宙と繋がっているしあなたの中に宇宙があります。あなたが今日飲んだ水の中にはクレオパトラの体を通った水分子があり織田信長の肝臓を通った水分子があります。あなたは生きとし生ける人類及び生命すべてと同じ水分子をシェアしているのです。
Q:重力って何ですか?
A:重力は時空の歪みです。
*宇宙思考:子供が感じるような「なぜ?」から、とてもシンプルな思考実験でとんでもないことを発見してしまうのがアインシュタインの得意技です。屋根から飛び降りたら重力がなくなる?鏡をもって高速で動いたら鏡に何が見える?のような「なぜ?」です。「なぜ?」は好奇心から生まれます。そして「なぜ?」が新しい発見を生み、よりよい社会を作っていきます。しかし、これまでの日本の学校教育は「なぜ?」を推奨しません。アインシュタインは「学校教育を受けて好奇心がつぶされない方が奇跡だ」といい、当時の学校教育を批判していましたが未だに原型はかわっていません。「正しい」答えを覚えること以上に、答えのない世界に対して「なぜ?」と思えること、そしてその「なぜ?」に適切な視点で問題提起ができること、さらにその問題解決に向かって思考および行動ができることが大切なのでは?
*「想像は知識よりも大切だ。知識はもうすでに知っていることであり、限られている。しかし、想像はこれから知る、理解することが出来るであろうことを含み、すべて(既知+未知)の世界を奨励する。Byアインシュタイン」
いかがでしょうか?ご紹介できないほどのたくさんの興味深い質問に答えてくれています。例えばブラックホールが地球に衝突する可能性はありますか?宇宙の中心はどこですか?未来へタイムトラベル出来ますか?など。その一つ一つにエビデンスをもって答えてくれています。そして、それを宇宙思考で見るとどういうメッセージとなるのかを教えてくれています。視点が変われば、今の事象現象の本質が見えてくる。10年間の子育て経験プラス宇宙思考の文章は、凝り固まった思考の癖をほぐし広げてくれることと思います。
この本についてはこちらからどうぞ ASAHI.M