ロボット製作を通じて科学を学ぶ教室-クレファスひたちなか校

2023年10月14日

最新の教育コラム

C-Wave : 「10年後君に仕事はあるのか」   藤原 和博    

C-Wave                                       2023/7/20

10年後君に仕事はあるのか」   藤原 和博      ダイヤモンド社               

※これからの時代が親世代と決定的に違うところ

1.2020年代半ばには、多くの親が体験した「標準的な人生モデル」は追及できない。同じ企業で一生働くことが珍しくなる。仕事も含めネット上で評価され保証される時代へ。

3.人生の長さが決定的に違う

親世代では不便な社会だったが、すべての面倒や手間をAIやロボットがやってくれる「コンビニ社会」に生きてきたから「時間」の感覚が違う。※これからの10年で世界は激変する

今後10年間で社会に一番影響を与える変化は、世界の50億人がスマホでつながること。そのネットワークでAIとロボットがさまざまな働きをする。

親世代は大型の建造物や乗り物など鉄やコンクリートでできた可視化できる未来に興奮してきた。が、今後は世界の半分がネット内で建設が起こり可視化されないため、自然と人生の半分をネットの中で暮らすことになる。簡単な判断が求められる仕事だけでなく複雑な判断が求められる仕事までAI×ロボットに奪われていく。「AI×ロボット技術」と「人間の知恵」が掛け合わされる場所に新しいタイプの人間の仕事の場「フロンテイア」が開けていく。この危機をチャンスととらえ一人一人が独自の「フロンティア」を切り開いていってほしい。

2020年代以降、就活の地殻変動に強い職種は「観光とプログラミング」

 

※仕事が消滅する時代に身に付けておきたいこと

 1.情報処理力は基礎学力のこと。ネットの中の膨大な情報から有用な情報を探り当てる(ググる)時、情報を早く正確に処理する情報処理力が欠かせない。まだどっちの方向に自分の人生を振るかどんな仕事をするか決めていないのだったらまず学力を上げておくしかない。

 2.情報編集力は、正解がないか正解が一つではない問題を解決する力のこと。

  教育政策の世界基準を追及するOECD(経済協力開発機構)は「日常の知識を得ることはデジタル化・外注化される。むしろ自分自身の考え方、創造性、批判的思考(クリテイカルシンキング)が問題解決や判断のカギを握る。他人とのコラボレーションやチームワークといった協働的な働き方がより重視されるようになるのでICT(情報通信技術)などの社会文化的ツールを使いこなしていかに世界と関わりあえるかが重要になるだろう」

  • information and communication skills
  • Thinking and Problem-solving skills
  • Interpersonal and self-directional skills

情報処理脳から情報編集脳への、左から右への変換装置といえるのがアクテイブラーニングという授業手法

ブレスト・デイベートなどのコミュニケーション型グループワーク、ロールプレイやシュミレーションで思考力を駆使。一見複雑な問題に対しても付箋を使った分類やマインドマップ手法で何度も練習し自分の考えを可視化する技術を養う。(これもひたちなか校のイベントとしてやりたいですね)

 

※ジグソーパズル型学力とレゴ型学力

  情報処理力=ジグソーパズル=正解主義ゲーム

  情報編集力=レゴ=正解がないゲーム・修正主義ゲーム

 

 

世界観を作り出す力というのは正解のない問題を解決するときの構想力につながる。問題解決能力の根幹をなす。適切な目標を設定したりビジョンを提示する力。但し、完成品を組み立てるだけではレゴのジグソーパズル化になってしまう。

 

※希少性の時代にはレアcardを目指せ!

 日本人の時給には800円のハンバーガーバイトからマッキンゼーのコンサルタントの80000円までその差は100倍!正社員で2000円~5000円。役員でも働く時間が多くなれば時給換算で5000円くらいになってしまう。この時給の差を生み出しているのは「希少性」。その為には需要が大きくて供給が少ない仕事をすること又は自分をレアcard化していくこと。3つのキャリアを5年から10年ずつ経験してその掛け算で希少性を獲得し100万分の1の存在になろう!例えば著者は「営業とプレゼン」×「マネジメント」×「教育」

 

※あとがき

 わが子の情報編集力を鍛えるには

  1・10歳までは思いっきり遊ばせる(豊かな発想と柔らか頭を育む。遊びで空間認識力を鍛える。遊びと戦略)

  2・海外を経験させる

  3・面倒なほう、厳しい道、よりタフな状況を選ばせる。

 

以上、希少な経歴とその発信力に「教育界のさだまさし」と自己紹介するウィットさ。セミナーではブレストといわれるデイスカッションが行われすごい活気である。一度その話術に耳を傾けてみてほしい。本にはない臨場感で論理が腹に落ちてくる。

この本についてはこちらからどうぞ

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